冷え性は現代の人々がか抱えてることが多い症状で、特に女性に多い悩みのひとつです。
手足やお腹など特定の部分だけが冷たく感じて、不快感を覚えるのが冷え性の特徴ですが、他の不調と関係している場合もあります。
日常生活に原因がある可能性が高いので、的確に状況を把握した上で個人に合った対策を取ることが解消への近道です。
この記事では、女性に多く見られる手足の末端冷え性を含め、冷え性の原因と対策について詳しく説明していきます。
ご自身で出来る対策方法も紹介しますので、冷え性でお悩みの方はぜひ最後までご覧ください。
冷え性って一体どんな症状がある?
冷え性といっても症状は様々。
1つの症状だけ出ることもあれば色んな症状が出る事も。
冷え性の症状を見ていきたいと思います。
- 布団に入っても手足が温まりにくく眠れない
- お風呂から上がってすぐに手足が冷える
- 寒くはないが手足が冷たい
- 厚着をしていても冷えやすい
- エアコンや冷房ですぐに冷える
- 便秘や下痢になりやすい
- 唇が紫気味
- ダイエットで痩せにくい
- 汗が出にくい
- 睡眠の質が低い
- 肩こりや頭痛を起こしやすい
- むくみやすい
- 胃腸が弱い
- トイレが近い
- 日常的に血圧が低く貧血気味
- (女性の場合)月経不順、月経痛、PMSがある
冷え性に限らず別の症状の可能性もあるものもありますが、大まかな症状を挙げるのであれば上記のような症状が出てきます。
これらの症状の数が多ければ多いほど冷え性の可能性が高いです。
冷え性は生活の見直しで改善することもあるので対策や改善方法を見ていきましょう。
冷え性にも種類がある??
冷え性といっても冷え性の中で種類がいくつか分けられます。
種類は以下の通りです。
- 全身型タイプ
- 末端冷え性タイプ
- 下半身冷え(上熱下寒)タイプ
- 内臓型タイプ
よく聞くのが末端冷え性タイプではないでしょうか。タイプ別にそれぞれ見ていきましょう。
末端冷え性
末端冷え性は時期を問わずに手足の先が冷えてしまうタイプになります。
このタイプの原因は先々まで血液が循環しないため手足が温まらず冷えてしまうことです。
特に、10~30代の女性に多く、原因としてはストレスや疲労、過剰なダイエットなどが背景にあると考えられます。筋肉量が低下しており、しもやけや立ちくらみ、月経トラブルも起こしやすくなります。普段汗をかかないというような方も末端冷え性の可能性があります。
末端冷え性の特徴は以下のようになります。
・手足やその末端が冷える
・寒い場所では手足の先から冷えやすい
・冷えと同時に肩こりや頭痛を感じやすい
下半身冷えタイプ
下半身冷えタイプは、上半身は冷えていないか、ほてりを感じていて、腰から下の足だけが冷えている状態です。気や血のめぐりが悪くなっており、上半身に熱が溜まることで顔がほてりますが、冷えていると気づきにくい場合もあります。ホルモンバランスの影響も考えられ、30代後半〜50代の女性に多くみられます。
下半身冷えタイプの特徴は以下のようになります。
・手は温かいが、足は冷たい
・上半身に汗をかきやすい
・寒い場所ではふくらはぎや足先が冷えやすい
内蔵型タイプ
「隠れ冷え性」とも呼ばれる内臓型は、30代以降の女性に多く見られます。ぽっちゃり体型の方や食欲旺盛な方も、実はこのタイプの冷え性であるケースが多いといわれています。内臓型は手足や体の表面には冷えを感じにくいため、初期では自覚できないケースも少なくありません。しかし、対策をとらなければ内臓は冷え続け、内臓機能の悪化の原因にもなってしまうため、発汗やお腹の張りなどを感じた場合は注意が必要です。
内蔵型タイプの特徴は以下のようになります。
・手足や体の表面は温かいけれど、お腹が冷えやすい
・全身に汗をかきがち(汗によって冷えやすい)
・厚着をしていても体の冷えを感じる
・寒い場所では下腹部や太もも、二の腕が冷えやすい冷えと同時にお腹の張りを感じやすい
全身型タイプ
全身型は、常に体温が低く、季節を問わず寒さを感じるタイプの冷え性です。若者や高齢者に多く見られ、自覚症状がないケースも多く見られます。
このタイプの冷え性のおもな症状としては、一年中冷えを感じていることから、冷えの自覚症状が乏しいという特徴があります。しかし、慢性的なだるさなども全身型の症状として出ることがあり、そのままにしておくと身体機能の低下にもつながるため、気を付けたいところです。
全身型の冷え性の原因としては、不摂生や食事量の不足などによる基礎代謝の低下が挙げられます。また、体質や服用薬の影響などによって、全身が冷えてしまうケースもあります。
冷え性の原因
冷え性の主な原因として、下記のようなことが考えられます。
- 自律神経の乱れ
- 皮膚感覚の異常
- 血液循環の滞り
- 筋肉量や筋力の低下
- 女性ホルモンの影響
内蔵型タイプの主な原因は下記のようなことが考えられます。
- 過去に腹部の手術を経験したため、血流が悪くなっている
- 生まれつき寒くても血管が収縮しにくいため、熱が外へ逃げやすい体質である
- ストレスが溜まり、自律神経が乱れている
- 体を冷やす飲食物を摂取しがちである
ストレスや不規則な生活によって、体温調節の司令を出す自律神経が正常に機能しにくくなると、冷え性を引き起こします。
また、室内の空調が効いている夏や冬には、室内外の温度差が激しくなるため、自律神経の機能が乱れやすく、冷え性の症状を起こしやすくなります。
他にも、きつい下着や靴で体が締めつけられると、寒いと感じる皮膚の感覚が麻痺してしまう可能性があり、血液循環の滞りにもつながります。
特に女性の場合、筋肉量や筋力の低下、生理や更年期など女性ホルモンのバランスによって、血流に影響が及び、冷えが生じることもあります。
また、冷たい飲みものや食べ物、甘い物、ファストフードやスナック菓子などジャンクフードの食べすぎも冷え性の原因となります。
上記の食べ物を頻繁に摂っている人は、量や頻度を減らし、タンパク質と脂質、炭水化物のバランスが取れた食事を心がけると良いでしょう。
また、ダイエットのために無理な食事制限を行うことで、ミネラルやビタミン不足に陥り、体が冷えて血液循環が悪くなることも考えられます。
特に、全身が冷えるタイプや手足が冷える末端冷え性タイプは、バランスの取れた食生活を心がけることが需要です。
冷え性の対策
すべてのタイプの冷え性に共通する原因は、ストレスや運動不足だと指摘されています。どのタイプの冷え性の方にもおすすめしたい改善方法を紹介していきます。
ウォーキングなどの全身運動
ウォーキングのように全身を使った運動は、血流改善や基礎体温アップが期待できます。しかし、仕事や家事などで忙しく、ウォーキングをするためのまとまった時間を確保しにくいという方もいるでしょう。
そのような場合には、まず通勤時など日常で歩く際に、体をきちんと動かすことを意識してみてください。腕の力を抜き、大きく振りながら大股で姿勢良く歩くことで、全身を使いながらウォーキングをすることができます。
理想的なのは、1日30分ほどのウォーキングを、週4日から5日の頻度を目安に、継続することです。外出の際はできるだけ階段を使う、バスや自転車を使わず歩いてみる、といったことを心掛けてみるといいでしょう。
全身入浴
冷え性の方は、毎日湯船にしっかりつかることが大切ですが、その入浴方法にポイントがあります。実は、冷え性の方は長時間の入浴も半身浴も良くないといわれています。これは、発汗によってかえって体が冷えてしまうためです。
寒い時季は髪や体を洗う前に、41~42℃のお湯に首まで5分つかり、次に胸あたりまで5分つかりましょう。そして髪や体を洗ってから、再度1~2分ほど入浴して体を温めて浴室を出ます。そうすることで、しっかりと体を温めることができます。
ツボ押し
冷え症解消に効果的とされるツボには、下記のものがあります。
- 三陰交(さんいんこう):内くるぶしの頂点から指3〜4本上
- 湧泉(ゆうせん):土踏まずからやや指寄り、指を曲げた時にできるくぼみ
- 気端(きたん):両足指の先端、全部で10個ある
- 太衝(たいしょう):足の甲、親指と人差し指の骨が合うところ
それぞれ軽く痛みを感じる程度にぐっと押して刺激すると良いでしょう。
太衝(たいしょう)は足湯や温灸などで温める方法も有効です。
ストレッチ
全身のポンプであるふくらはぎを座った状態で刺激するストレッチです。
ふくらはぎの伸びを感じながら行いましょう。
- 床に座り、右ひざを曲げて右足を寄せてくる
- 左足をまっすぐ伸ばし、足先を右手でつかむ
- できれば右足先を手前に向けて引っ張る
- 呼吸を止めないようにして10秒間引き続ける
- 右足も同様に行う
マッサージ
指先の血行のためのマッサージを紹介します。
指先から全身の血行に影響が出るので、肩こり、疲れやだるさの軽減に役立ちます。
- 足の裏側から、すべての足指の間に手の指を差し込む
- 足指を適度に開いたまま円を描くようにまわす
- 10秒ほどまわしたら、反対側も同様に行う
終わりに
いかがでしたでしょうか。
女性の天敵とも呼べる冷え性ですが生活を見直したり対策や改善方法をしっかりと行うことで今の状態からだいぶ楽になります。
今日から出来る方法もあるので是非試してみてくださいね!